16.1 疑問語
16.2 不定語
16.1疑問語
「疑問語」とは、ある物事が不明の時に、それをたずねるために使われることばです。よく「疑問詞」とも言われますが、一つの品詞と考えるには都合の悪いものです。英語などでは独立した品詞としていますが、他の品詞とは分類の基準が違い、そのために交差分類となってしまうのです。
それで、品詞として「疑問詞」とするよりは、ある機能を持った単語のグループとして、「疑問語」と呼んでおくことにします。
この章で扱うのは疑問「語」です。疑問「文」をめぐるさまざまの問題は、「42.疑問文」で扱います。
ではまず、基本的な疑問語を品詞別に並べてみましょう。
名詞 だれ・どなた 人
なに(なん) 物
どれ 選択(物)
どこ 場所
どちら(どっち) 方向、場所、選択(二者の比較)
いつ 時
いくつ 数
いくら 値段
連体詞 どの 選択(人、物)
どんな 性状
どういう 性状
どのような 性状
副詞 どう 様子
どのように 様子
なぜ・どうして 理由
どんなに 程度
疑問語の中で多いのは「こそあど」の体系の「ど」のものです。上にあげた中で、「どれ・どこ・どちら・どの・どんな・どう」とそれと他の語との複合した形「どういう・どのような」などがあります。それ以外のものと言うと、「だれ・なに・いつ・いくつ・いくら・なぜ」だけで、数が多くありません。日本語の疑問語は、指示語の体系の中に位置付けられ、指示語に対応する意味の疑問表現となっているというのが大きな特徴です。
なお、「だれか・なにか・どれか」などと一まとめにして「不定語」とする考え方(つまり「疑問語」と呼ばない)もありますが、「疑問詞」という言葉に慣れている点も考慮して、この本では「疑問語」と呼んでおくことにします。
では、一つ一つの用法を見て行きましょう。
16.1.1 だれ・どなた
名詞の中の[ひと]名詞に対応する疑問語は「だれ・どなた」です。
この二つの違いは、言うまでもなく丁寧さの違いです。
あの人はだれですか。 おまえはだれだ。
あの方はどなたですか。 あなたはどなたですか。
よく言われるように、最後の例は不審な人に対する詰問の調子があり、実際にはあまり使われないでしょう。失礼でないようにすると、
あの、失礼ですが、御名前は・・・
のような、どうもはっきりしない聞き方になってしまいます。「名前の丁寧な聞き方」が型として確立していないのは、日本語教師にとっては不便なことです。
さて、「だれ・どなた」は基本的には名前を聞く疑問語ですが、例えば、ボヤ騒ぎがあった現場での会話で、
「責任者はだれですか。」「田中一郎です」「その人はどこにいますか」「私です」
というのは少し変な応答です。
「責任者はだれですか」「私です」
というのが自然でしょう。つまり、ここでの「だれですか」は名前を聞いているのではありません。その当事者を探し出し、特定したいだけです。ある内容をもったものを特定する、というと「どれ」「どのN」が思い浮かびますが、ここで、
「責任者はどの人ですか」
とすると、「この場にいる」ことを前提とした聞き方になってしまいます。いるかどうかわからないなら、やはり「だれですか」とすべきです。「どのN」は、ある範囲の中に該当するものがある場合に、それをたずねる疑問語です。
名前がわかっても、その人が特定できない場合もあります。
「この年賀状の田中よし子って、誰だい? 今年もよろしく、って。」
「え? ああ、隣のうちのおばあちゃんよ。」
人に関して使われる疑問語は、「だれ・どなた」「どのN」以外にもまだあります。
「今度のPTA会長はだれですか」「山田和夫さんです。」「その山田さんというのはどういう人ですか」
名前がわかっても、その人物の社会的地位・性質・特徴などはわかりません。「どういう人」「どんな人」などの疑問表現が必要になります。上の例の「どういう人」は、何を聞いているのでしょうか。「どんな人」とすると、予想されている答えはどう違ってくるでしょうか。重なる部分が大きいと思いますが、多少の違いはありそうです。
「どういう人ですか」「農協の理事ですよ」
「どんな人ですか」「物腰の柔らかそうな人ですよ」
[ひと]名詞の連体修飾の疑問表現の中で、「どの」は指示作用のみ、「どういう」は経歴・社会的地位などその名詞にまつわるさまざまのこと、「どんな」は人柄・体格などその名詞そのものの性質などを求める表現のようです。連体修飾の疑問表現は、「どの・どういう・どんな」のほかに「どのような」もあります。これらの使い分けが、学習者には難しいところです。[ひと]名詞だけでなく、一般の[もの]名詞の場合も見てみましょう。
16.1.2 なに(なん)
[もの]名詞の基本的な疑問語は「なに(なん)」です。
1「これは何ですか」「データベースです」
2「データベースというのは何ですか」「ええと、コンピュータソフトの一種で、・・・」
3「このお金は何ですか」「いわゆるワイロです」
名前を聞く場合(1)と、名前はわかっていても、その具体的な内容が分からない場合(2・3)にも使われます。後者は上の「どういう人」の例に似ています。
データベースというのはどういうものですか。
と近い言い方です。
「どんなもの」とすると、大きさ・形などを聞くときにも使えます。
CD-ROMというのは 何/どういうもの/どんなものですか。
「何/どういうもの」なら、「データを記録するための媒体の一種で、・・・」となり、「どんなもの」なら、「見たところは音楽CDと同じですが、データを・・・」となるでしょうか。
「何」は[もの]だけでなく[こと]の名詞にも使えます。
恋とは何か。
人生で、いちばん大切なことは何ですか。
「何」は状況の原因や説明を求める場合にも使われます。
何だ。どうしたんだ。
その笑い方はいったい何ですか。
この騒ぎはいったいどういうことですか。
この「何」は「もの」ではなく、「(どういう)こと」に置き換えられます。
何を 怒ってるの/そんなに焦っているんだい?
この「何を」は「怒って/焦っている」原因を聞いています。つまり、「どうして」に近い意味合いになっています。
「あの人、いったい何?あの態度は。失礼じゃない。」「まったくねえ。何なんだろうね。」
ここまでくると、情報を求めるというより、「理解をこえている(つまりわからない)」という単なる非難の気持ちを表すものと言っていいでしょう。また、「あの人、何?」と人に関して「何」が使われています。
感嘆表現の「なんと/て・・・」は疑問から大きく離れています。
なお、「何」の読み方は、「の・と・で」などが続く場合、「なん」になります。つまり「n/t/d」が続く場合です。どうしてかは、音声学の本を見てください。それ以外は「なに」です。ただし、「と」の場合は「なにと/なんと」のどちらもあります。助数辞が付いたり、複合語になる場合はまた別で、「なん」と読むことが多くなります。
16.1.3 どれ
「どれ」は、ある限定された範囲の中に該当するものがあると知っていて、聞く場合に使われます。知らなければ「なに・なん」が使われます。ちょうど「×どのもの」という表現に当たります。
この中でどれがいちばんいいですか。
果物の中で何がいちばんすきですか。(?どれ)
「Nのドレ」という言い方もできます。
この中のどれがいちばん好き?
A、B、C、Dのどれを選びますか。
述語を含んだ文相当のもの(「名詞節」)も受けられます。
大金持ちになるのと、美女にもてるのと、ノーベル賞をもらうのと、どれがお望みですか。(アラジンのランプ?)
16.1.4 どこ
何かの所在がわからないときと、ある場所の名前がわからないときに使います。ちょうど「だれ」が名前を聞く場合と、人を指示する場合があるのと同じです。
田中さんはどこにいますか。
ここはどこですか。
「どこ」は場所を尋ねるのが基本ですが、会社名や学校名を聞いたりする場合にも用いられます。
「お勤めはどこ?」「ソニーです」
「Nのどこ」「どこのN」という言い方もあります。
「お住まいは?」「東京です」「東京のどこですか」「八王子です」
これはどこの車ですか。(生産国または製造会社)
あの人、どこの人? (国籍、所属など)
具体的な場所だけでなく、人の性格なども指すことができます。これは形式名詞の「ところ」の用法の反映と考えられます。(→「14.3 ところ」)
彼女のどこ(どんなところ)が好きなんだい?
16.1.5 どちら・どっち
「どちら」「どっち」は方向を示します。「どっち」は話しことばです。
南はどちら/どっち ですか。
出口はどっち?
「どちら」は方向だけではなく、「どこ」の丁寧な言い方として、場所を示したり、さらには会社や学校の名前を聞いたりする場合にも使われます。
部長は今どちらですか。(×どっち)
「大学はどちらですか」「千葉大です」(×どっち)
また、二つのものを比較する文型でも使われます。このほうが初級の学習者にはなじみの深いものでしょう。この場合は「どっち」の丁寧な言い方です。
りんごとみかんとではどちら/どっち が好きですか。
「どちらのN」「Nのどちら」の言い方があります。
どっちの女の子が好み?
AとBの/この二つの どちら/どっち がいいですか。
どちらの大学ですか。(A大学かB大学か/大学の名前を聞く)
「AかBか」の意味なら、「どっちの大学」と言えます。
人の名前を改まって聞くときの、
どちら様ですか。(×どっち様)
という使い方もあります。
16.1.6 いつ
[とき]の名詞の疑問語です。「×どのとき」という表現に当たり、時間の一点を指すのが基本です。時間の長さを表すには、「いつからいつまで」という言い方があります。
いつ出発しますか。
「先生はいつ研究室にいらっしゃいますか」「月曜日から金曜日まで毎日います」(答えは長さ)
いつからいつまでが春休みですか。
「何時・何日・何月・何年」などの「何+序数辞」の表現と対応します。
何時に出発しますか。
休館日は何曜日ですか。(いつですか)
期間の場合は、「何時間・何日(間)・何ヶ月・何年」となります。
春休みは何日ありますか。
時の疑問表現としては、「どんな時・どういう時・どのような時」という言い方もあります。
「いつ国の家族に電話をしますか」「日曜日にします」
「どんな時に国の家族に電話をしますか」「寂しい時にします」。
どういう時に、自分のことを「おれ」と言いますか。
人は、どのような時に自分の過去を振り返るのか。
時の一点を示すよりも、その「時」の特徴を聞きます。「場合」の意味に近くなります。なお、「どんなN」はふつうその名詞自体の性質を聞いていますが、「どんな時」はその「時」自体の性質ではありません。(時が寂しい?)
したがって「どういう時」でも同じです。「どんな」と「どういう」の違いはあまりありません。「どのような」は改まった表現です。(→16.1.7)
いくつかの中から選ぶ場合も、「どれ」ではなくて「いつ」です。
来週、再来週、その次の週があいていますが、いつがいいですか。
ただ、「時」というより「場合・機会」というような意味合いだと、「どれ」も使えるようです。
上映時間は3時・5時・7時の3回ですが、どれ/いつ/何時のにしますか?
16.1.7 どの・どんな・どういう・どのような
連体修飾の疑問語で、初めの三つの使い分けが少し面倒です。「どのような」は「どんな」の改まった形と言っていいでしょう。
「どの」は「×どのもの、どのところ、どのとき」という言い方がありません。かわりに「どれ、どこ、いつ」を使います。指示語の「-の」の類は指示作用そのものを表すわけで、「どれ、どこ、いつ」は、「選択・ところ・とき」という基本概念と「-の」の持つ指示作用が結合した疑問語だといえます。
一方、「どんな・どういう」は、「もの・ところ・とき」と組み合わせた形で使えます。その性質や由来・背景などを尋ねる疑問語です。
「だれ」は[ひと]であるだけでなく、「名前を聞く」という別の要素が加わっています。それで、「どの人」と対立します。
「どんな」は、前に述べたように、形・性質などそのもの自体に重点を置いた疑問語です。
形容詞の連体修飾に対応する疑問表現は「どんなN」です。その名詞の外的特徴・性質・状態などを聞きます。
「どんなカバンですか」「赤いカバンです」
「どんな人ですか」「ちょっとかわった人です」
また、「どんな」は「例えば・・・」という意味合いを持つこともあります。
「どんな食べ物が好きですか」
という問いに対して、
「甘いものが好きです」
「なっとうやつけもの、佃煮などが好きです」
という二つの答え方があります。後のほうは、「日本的な食べ物」ということでしょう。
「どんな人が来ましたか」
「お医者さんに、弁護士さん、大学の先生や、企業の研究所の人などです。」
「どんなこと」は、その事柄の内容・特徴、あるいは一例を聞いています。
それはどんなことですか。
「どういう」は「どんな」と似ていますが、もう少しひろがりがあります。
「その人はどういう人ですか」「ええと、若いときに反戦運動をやっていて、それで、・・・」
その名詞の現在の状態だけでなく、背景や来歴なども含められます。
また、「こと」とともに使って、
それはいったいどういうことですか?
とすると、事柄の内容だけでなく、そのことの背景、どうしてそんなことになったのか、をたずねるという意味合いも持っています。
しかし、「今までどういうことをやりましたか」の場合は、「どんなこと」とあまり違いません。
16.1.8 どう・どうやって・どのように
連用修飾の疑問語のうち、まず「様子」を表すものから見ていきます。
この漢字はどう書きますか。
駅へはどう行きますか。
この二つはどう違いますか。
「どう」はある動作のやり方・物事の様子を聞くものです。また、言語・思考の内容を聞く場合にも使われます。
その時、相手はどう答えましたか。(何と)
現在の日本語教育についてどう思いますか。
何かのやり方を聞くことが、正しいやり方を指示してもらうことになる場合は、「どう~したら/すればいいですか」の形で聞くことが多くなります。
ここのところはどうつなげばいいんですか。
そうですね。どう言ったらいいでしょうか。
「どう+する」は、具体的な動作だけでなく、相手の判断や、状況の説明などを聞く場合にも使われます。
ホームシックになった時、どうしますか。
困りましたね。どうしましょうか。
どうしましたか。気分が悪いんですか。
どうしたら上手に日本語が話せますか。
方法の聞き方として固定したものが、「どうやって」です。「どうして」は理由を聞くのがふつうになってしまいました。
この荷物はどうやって運びますか。
これはどうやって作りますか。
「どうやって」は動きの様子などを表すことはできません。
相手はどう動いたか。(×どうやって動いたか)
×この二つはどうやって違いますか。
「どのように」は「どう」の改まった言い方です。
古代人はどのように(して)巨石を運び、積み上げたのか。
どのようにすれば、顧客の満足が得られるか。
この書類は、どのようにいたしましょうか。
名詞文の述語となる「どう(です)か」は、相手の評価を聞いたり、慣用的な言い方として、何かを勧めたりするときに使われます。この場合は「いかかですか」という丁寧な言い方もできます。
彼のスピーチはどうでしたか。
これはどうですか。
飲物はいかがですか。
次の例は、「判断保留」でしょうか。
さあ、どうですか・・・。彼が何と言うか・・・。
それから、複文の用法で、「~かどうか」という形があり、疑問文を名詞節にするときに使われます。(→「57.4 か(どうか)」)
できるかどうかわかりません。
16.1.9 なぜ・どうして・なんで
理由・原因を聞きます。
なぜ/どうして 日本語を勉強しますか。
なんでそんなこと言うの?
「です」をつけて短い文にすることができます。
なぜ/どうして ですか。
これは、「日本語を勉強するのは~」という形の省略と考えれば、「57.5 強調構文」になります。
「どうして」はもともとは「どう+する」ですが、現在は理由専門と言っていいでしょう。「どうしても」という不定語では元の意味がいくらか残っていますが。
どうしても/どうやっても 持ち上がらなかった。
「なんで」は「手段」の補語を聞く形と同じです。この「理由」では、かなりくだけた話しことばです。
この細い線はなんで書いたんですか。鉛筆ですか。(手段)
こんな文章、なんで書いたの?あたしへの当てつけ?(理由)
16.1.10 どんなに・いくら・どれ/どのくらい・どれほど・どれだけ
程度の連用修飾の疑問表現です。形容詞や状態性の動詞の一部を修飾します。これらは従属節の中で、別の用法で使われることが多いのが特徴です。
「どれ/どのくらい」は主節で使えます。
今度の試験はどのくらい難しいですか。先学期ぐらいですか。
「どれ/どのくらい」は「程度」以外に「数量」を表します。「11.副詞」のところでも見たように、程度と数量は密接な関係があります。
深さはどれくらいですか。
お金はどのくらいありますか。
どのくらい勉強すれば、合格するだろうか。
最後の例は従属節に疑問語が入っている例です。
「どれ/どのくらい」は連体修飾にも使えます。
どのくらいの大きさでしたか。
どれくらいの(数の)人が来てくれるでしょうか。
「どんなに」はふつうの疑問文には使われません。感嘆文や修辞疑問、それに「~ても」を使った従属節に使われます。その場合は疑問語とは言えません。
(→「41.感嘆表現」「42.疑問文」「49.条件」)
×どんなに 大きい/大変ですか。
どんなに美しかったことか。
来てくれれば、どんなにうれしいことでしょう(か)。
どんなに忙しくても、家族に手紙を書いた。
どんなに努力しても、たぶんできないだろう。
程度を表す「いくら」は単文では使えません。複文で「~ても、~」の文型でよく使われます。
×いくらがんばりましたか。
いくらがんばっても、できなかった。
いくら難しくても、じっくり考えれば(そのうち)わかるよ。
いくら難しいといっても、何とかなるでしょう。
次の例は「程度」とは言い難いですが、似た用法です。
いくら大学生でも、そのくらいの常識はあるだろう。
「どれだけ」「どれほど」は用法が近いものです。単文の疑問文では数量を表します。「どれほど」のほうが改まった言い方です。
材料の残りはどれだけ/どれほど ありますか。
残りはどれだけですか。
どれほど御用意いたしましょうか。
程度を表す場合は、修辞疑問的です。
この本のために、どれほど多くの時間を使ったことか。
お前のせいで私たちがどれだけ苦労させられたことか。
複文で「~ても、~」と共に使われますが、「どんなに」の方がふつうです。
給料がどれほど/どれだけ 少なくてもがまんします。
どれほど/どれだけ(たくさん)お客が来ても大丈夫です。
外国人にとって、漢字がどれほど/どれだけ難しいか、日本人にはわからないだろう。
16.1.11 いくつ・いくら
「いくつ」は数を聞く疑問語です。年令を聞く場合にも使われます。
リンゴはいくつありますか/いくつですか。
もうおいくつになられましたか/おいくつですか。
「いくら」は値段を聞く疑問語です。(上の「程度」の例も見てください)
これはいくらですか。
これはいくらで売っていますか。
ミカンをいくら買いましたか。
「いくらのN」の形にもなります。
いくらのパソコンを買ったんですか。
16.1.12 その他
その他の疑問表現として、「なん」と助数辞の組み合わせ「何人・何枚・何
キロ・何日」などがまずあります。これらは助数詞つまり名詞ですから、「N
の+」「+のN」のどちらの形にもなります。
人は何人来ましたか。
これは何キロですか。
何枚の紙がなくなりましたか。
彼らのうちの何人が賛成しましたか。
ただし、助数詞としてのふつうの位置、つまり動詞の前に置くのがふつうです。
紙は何枚なくなりましたか。
彼らのうちで、何人(が)賛成しましたか。
それから、「なに」のものがいくつかあります。
あの人は何人(なにじん)ですか。
何事があったのですか。
お前は何者だ。
その他、「幾人、幾日、幾たび、いかほど」などいろいろありますが、文法的にはそれほど問題がなさそうですので、説明は加えません。
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